2009年8月18日火曜日

【実質価値・情報価値】 「鳥の目・虫の目」発想読本:その7

「鳥の目・虫の目」発想読本 ビジネスが求めるクリエイティブ視点:高橋 宣行 著 2009/07/17 PHP研究所


高橋 宣行 氏 (フリープランナー)
高橋 宣行『HOW TO THINK』―いかに、考えるか―


 この著書を活用して、当社の開発戦略・ビジネスモデル構築の方向性【視点】について
情報共有を試みてみたいと思います⇒7回目

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↓本文より:

☆14 実質価値 & 情報価値  期待を超える、予想を超える。 それが情報価値を生む。

 ○ 新しい「情報価値づくり」へ

 モノにもサービスにも、もちろん企業にも情報はあります。ただ、どれだけ価値ある情報
になっているか、が問題なのです。価値がなければ情報として発信されません。ビジネスでの
創造作業においては、こうした社会や生活者側から見た、すべての情報を計算しながら戦略
を立てる必要があります。生活者の欲求に合わなくて、価値があるわけはないのですから。

 モノ余りの時代に入って、ずいぶん時間がたちました。その間、商品やサービスの実質的
価値は上がっても、個性化が進む個人の多様化には対応しきれていません。「高品質」の上
に、もう1つ付加価値が加わらないと、生活者はなかなか手を出しません。生活者の関心事
が移っているのに、違うものを欲しがっているのに、なぜ変わらないのでしょうか。アイデ
ィアとか、発想とか、手法とか、技とかというレベルでなく、まず底から動いている変化に
気づくことです。

 こうした生活者主導の時代に、いま、何が世の中にメッセージできるのか。何が情報価値
として受け入れてもらえるのか。実質価値と情報価値という視点で、考える作業を進めて
みましょう。それは、つねに自分の発想を世の中に照らし合わせる、という姿勢です。当然、
モノやサービスだけでなく、私たちの企画や提案が、情報価値を持つか、メッセージ性がある
か、と思い起こすことです。フォーマット化されたり、マニュアル化された考え方では、人を
感動させることなど無理なのですから。


【実質価値】企業主導型時代の価値観。
      企業やモノを構成している本質的な部分の価値であり、企業主導でつくられた
      機能、効能、ハードなどの基本的な価値。

【情報価値】情報先行型時代の価値観。
      本質の上に、世の中にインパクトを持つ新しい価値。生活者の価値観の変化に
      伴い、つねに新しいメッセージを発信する魅力となる価値。


 ○ 「モノ」を売ることから  「意味」を売ることへ

 モノの機能や効能でなく、モノを生活者の喜びや幸せにどうつなげてあげるか。機能を果
たすモノが余っているだけに、ここから先は感動であったり、新しい快適さだったり。そこに
通じる意味を売るのです。そのため、その意味をどこまで広げ、深堀りして、生活者に翻訳
してあげられるか。高品質の上に、モノ+健康だったり、モノ+安心、モノ+美容だったり。
例えば、のどを潤す清涼飲料に、高血圧予防の意味を加えたり、メタボ防止の意味を加えたり。
こうしたニーズに合った意味を加えることで、情報価値を生み、メッセージ性を発揮するの
です。これからは、何と何を組み合わせることで、高いパフォーマンスを生み出すか。
「視点」そのものが大きな武器となってきました。


 ○ 人の気持ちを動かす  情報価値づくりへ……

 正しいか、正しくないかでは、突破口にならない。いいか、悪いかでもない。「正しい、
その上に、好き」「高品質の上に、好き」をどうつくるかです。そのために、相手の欲求に
あわなくて価値があるわけないのです。相手から見た、すべての情報を計算しながら、創造
作業する必要があります。いい情報価値は、次のような頭ひとつ抜きん出た強力なパワーを
持っています。

 ①革新性がある――しっかり概念を変えた新しい提案性がある
 ②個性がある――競合との差異化を意識した個性がある
 ③戦略性がある――人を動かせるトータルの設計が読める
 ④共感性がある――感動、幸せ、喜びなどの人の気持ちが入っている
 ⑤持続性がある――将来につながる発展性がある
 ⑥統合性がある――生き方、戦い方など全体との一貫性がある
 ⑦熱い想いがある――人々のために、という想い、こだわりがある

 本質的な部分(実質価値)と魅力的な部分(情報価値)の2つの視点を行き来させながら組み
立ててみましょう。


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【感性価値創造=コトづくり】:
「面白い・やる気になる」という「ヒトのココロ・気持ち」をつなげる
『道具と仕組み』づくり


【革新性】【個性】【戦略性】【共感性】【持続性】【統合性】【熱い想い】:
ウエルネス(健康増進) と 感性ロボット(ヒト-ロボ-ヒト)の組合せで 健康体力の維持に貢献


☆当社の理念:
 しなやかで 気持ちの良い ヒトづくり と コトづくり を通して 社会に貢献する
 プラス発想 と 知恵の共有 により 学習力 を高め 革新し続ける 企業をめざす


 【革新し続ける】:現状維持は退歩のはじまり
(使命感=今を生き切る・人間成長=互いに成長)

○イノベーション = 社会を変える新しいやり方
         = 既存のもの(プラットフォーム)・異質の新しき組合せ

○活力 = 構想力 = 新しき組合せの完遂(できるまでやり続ける)


株式会社 白川製作所

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