「鳥の目・虫の目」発想読本 ビジネスが求めるクリエイティブ視点:高橋 宣行 著 2009/07/17 PHP研究所
高橋 宣行 氏 (フリープランナー)
高橋 宣行『HOW TO THINK』―いかに、考えるか―
この著書を活用して、当社の開発戦略・ビジネスモデル構築の方向性【視点】について
情報共有を試みてみたいと思います⇒5回目
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↓本文より:
☆10 理性 & 感性 「正しいけど、面白くない」。 「いいけど、嫌い」。
○ 理性と感性で生活者を予測する
どんないい商品であっても、どんなにいいサービスがあっても、情報がなければただのモノ。
ないに等しいのです。しかも価値ある情報でなければ役に立ちません。「情報価値」を高める
ということは、相手の関心事に正確に応える、ということです。そのためには、生活者の価値観
の変化を、理性と感性で予測することが基本、といえましょう。人間の行動・欲望の基準と
なっているのは、「損得」と「好き嫌い」。損得は理性です。好き嫌いは感性です。生活者は、
その人なりのベストを持っています。「話は分かるが、私は嫌い」「いいけど、私の好みじゃない」
といわれれば、もうおしまいです。このように、モノを考えたり創ったりする根っこは、理性
と感性の二重構造になっています。この2つの視点を行き来し、相互作業することで新たな
創造が生まれてくるのです。あらためて現場の感覚で2つを解釈すると、
【理性】損得は理性。
情報を論理的に組み立て、結論を引き出す能力。筋道を立て、合理的に考える力。
【感性】好き嫌いは感性。
時代の空気や人の気持ちを感じる能力。外の刺激や印象を受け入れる力。
○ 創造は「理(あたま)」と「感(こころ)」の合作です
考える作業とは、感性と理性を、糸をより合わせるように一体化していくものです。論理的
な整理だけの思考は、イメージのない作業で退屈だし、喜びもありません。情報と知識「理
(あたま)」で組み立て、これに「感(こころ)」を加えて初めて、相手の中に存在感として認め
られます。気持ちの中に深くささりこんだ状況です。机の上やパソコンの前で創造しても、
現場に降りないとこの「感」の大部分を捨てていることになるのです。「分かった!理解
した!」から、「感覚的に受け入れられる」「好きになりそう」「いいものだ、と感じられる」
といわせるところまでいきません。そのためには相手という存在を深堀りすること。相手の
気持ちが読めるから、新しい発想が生まれる……感性の作業の得意とするところです。
○ 圧倒的なリアリティが欲しい
誰もが納得できるストーリーができた。しかし、論理で説き伏せても、どこか心底で、
うなずいていません。それはリアリティ不足です。相手の中に存在価値として認められない
からです。いい悪い、分かった分からない、のレベルを超え、もうひとつ人の気持ちの中に
入っていません。説得する上でも、やはり人の気持ち、感性がカギを握っているのです。
人を動かすのはロジックでなくエモーションです。ロジックのエモーショナル化が必要と
いえましょう。また逆に、エモーショナルなイメージの世界をロジック化することも必要です。
あいまいな世界をロジックで組み立てるから、初めて相手と共有できるし、納得させられます。
また、周りを巻き込むパワーとなります。
○ クリエーターは感性だけで 勝負しているのではない
企業やモノの伝えたいことをただ正しく伝えても、人は喜ばないし、楽しくもない。また
無視もされます。そこにクリエイティブな発想と技術が必要です。といって、けっして科学や
論理を受け入れないのではない。理解した上で感性を発揮するのです。
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【感性価値創造=コトづくり】:
「面白い・やる気になる」という「ヒトのココロ・気持ち」をつなげる
『道具と仕組み』づくり
☆当社の理念:
しなやかで 気持ちの良い ヒトづくり と コトづくり を通して 社会に貢献する
プラス発想 と 知恵の共有 により 学習力 を高め 革新し続ける 企業をめざす
【コトづくり】:時間(軸)と関係性(思いやり)を共有する
お客様の顔(平均ではなく代表)の見える2.5次産業
○お客様個人の自分らしい時間・思いの実現と価値(感動・恩恵)の創造を支援する機能・
知恵を提供していく
○独自能力による新技術開発・自社開発商品(カスタマイズ・こだわり対応)を求め続ける
○価値の提供者として つながり続けるもてなしのサービス体制づくりを推進→買われ
続ける仕組み
株式会社 白川製作所
2009年8月5日水曜日
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