2010年5月12日水曜日

【居場所・つながり】@幸福の方程式:その2

幸福の方程式 新しい消費のカタチを探る:山田 昌弘+電通チームハピネス 著
2009/09/10 ディスカヴァー・トゥエンティワン


山田 昌弘 教授 Wikipedia (中央大学 文学部)


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↓本文より:

◎第5章 「人間関係のなかにある物語」の幸福と消費 ― 電通チームハピネス

 *わたしたちは「居場所」を求めている

 幸福にどうしても必要なのは、他人から自分を承認してもらうことです。「自尊心」は
自分で自分を承認することですが、他人から自分が承認され、最終的には自分が社会から
承認されて自分も社会を承認する、相互承認の状況になることです。そうなったとき、
社会の中に自分の居場所があるように感じられるでしょう。それは自分の部屋や夕日の
美しい川べりという物理的な場所ではありません。他人のなかに、自分の役割と存在意義
がはっきりしている仲間や組織があるということです。

 【幸福につながる居場所とは、人の中にある居場所です。】

 かつての居場所は家族や地域社会にありました。その機能が揺らいでいるなか、別の人間
関係を探さねばなりません。「自己を極める物語」、「社会に貢献する物語」では、必ずしも
自分の居場所が得られるとは限らないのです。


 居場所を見つけられれば、安心して生きがいを追いかけることができます。今の幸福への
飢餓状態は、居場所を見つけられない不安の裏返しです。

 居場所を見つけられない最大の原因は、家族の中の役割、会社の中の役割、地域の中の役割
に縛られることを嫌い、他人から押し付けられる固定的な役割から解放されてきた結果として、
人々が安定した役割を失ってしまったからです。いわば役割というシールドをはがされてむき
出しの個人として生きていかねばならなくなったからです。自分が何者なのか、どんな能力が
あるのか、いつも周りを説得しながら生きなければならなくなったからです。

 そこで、対人関係を築くためのコミュニケーション能力が求められるわけですが、それは
何の訓練も受けていない多くの人々にとってはきつい作業です。


 かくして人は、伝統的な役割の中で生きるか、人から距離を置いて生きるかの選択を迫られ
ます。でも現実には、わたしたちは第三の道を選びつつあります。それは人との距離感を調整
して、ちょうどいい距離を買う、という方法です。そのために、商品やサービスが「道具」と
して使われているのです。


 *「つながり」を消費する人々

 「モノを買って家に所有するより、人とつながりたい」、「モノは他人と競争して差別化
するためよりも、他人と同じモノを仲間としてつながるために持ちたい」、そのような意識
が強まっています。

 30代の消費者の話を聞いていると、よく「確認」という言葉が出てきます。それは、自分
が仲間に属していることの確認のために商品を買う、という意識です。


 その消費は、自分の喜びよりは他人に惨めだと思われないためです。自分を満足させる
プラスの消費というより、マイナスにならないための消費なのです。


 *人間関係を育むための消費

 社会やみんなのために自分の利益を顧みずに行動することを利他的行動といいます。経済学
が想定しているような経済主義的な人間は、自分の利益に反することは絶対に行いません。
が、実際に消費の現場で人が利他的に行動するのは、「自分がそうしたいから」、「自分に
とってそうすることが気持ちがいいから」です。誰も計算したり無理をして利他的な行動を
しているのではありません。自分の満足のためにやっているのです。


 これらのおみやげは、友人たちと話をし、ネタを提供するための道具として役立ってくれ
ます。つまり【消費が人間関係を育むための道具となっているのです。】


 40年前の若者たちは、人のしがらみから自由になるために、匿名性の高い都会に住んで
自由を楽しみました。そのように、地域、そして職場とのつながりを断ち続けてきた人々が、
その揺り戻しとして、今再び「つながり」を求めているのです。

 他の消費を抑えても、携帯電話の通信料に費やす金額を増やし、TwitterなどのSNSやブログ
で自分のページを訪れた人の履歴をチェックしつつ、深夜まで他人とのつながりを確認して
います。そうやって、人とつながるためにお金を使っているのです。

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【感性価値創造=コトづくり】:
「面白い・やる気になる」という「ヒトのココロ・気持ち」をつなげる
『道具と仕組み』づくり


【居場所】【仲間】【役割】【つながり】:
「対人関係を築くためのコミュニケーション能力⇔何の訓練も受けていない多くの人々」
⇒確かに学校で「はい!コミュニケーションの授業です」といって習った記憶はない!

ヒトとヒトとヒト(3人以上)での協働作業=子どもなら『みんなでの遊び』経験が意識は
していなかったが、対人関係を築くためのコミュニケーション↑につながっていたのだろう!

ポイントは一緒に【カラダ】を使いながらだと考えている。(根拠はなくこじつけかもしれない
が、経験的に…つい仲良くなっていたパターンを思い出すと)


≪仮説≫:ヒトは一人で“続ける”のは難しい (健康づくりに限らず…)の解決策を
【愉しむ】“ココロがつながる実感”が得られる感性を訴求ポイントにしていきたい!!

【ココロがつながる実感】=「役割」を感じられるかどうかだと私も捉えていて、【支え合っ
ている・笑かし合っている実感(私が抜けると困るじゃん!)】をサポートするコトづくりに
こだわっていきたい。


株式会社 白川製作所