2009年9月22日火曜日

【ソーシャルキャピタル】@ソーシャル消費の時代:その1

ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム:上條 典夫 著 2009/04/08 講談社

上條 典夫 局長 (電通ソーシャル・プランニング局)

チャンスは「成長を前提にしない グリーンな消費」にあり!

「量から質へ」「個から絆へ」がキーワード


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↓本文より:

☆PART 5 コミュニティ観測
     新しい信頼関係が 人の心と身体を活性化させる

◎第11章 心と健康
     地域の新たな連帯が生む「ソーシャルキャピタル」が健康格差を緩和する


 ○心理的ストレスを緩和する「ソーシャルキャピタル」

 昔から「病は気から」といわれるが、科学的にも本当らしい。「あなたは今健康ですか?」
という質問に、①とてもよい、②まあよい、③あまりよくない、④よくない、という4つ程度
の選択肢で回答してもらい、彼らの余命や死亡との関連を調べた結果がある。それによると、
③や④を選んだ人のほうが、①や②を選んだ人よりも死亡リスクが高いことが明らかにされて
いるという。

 一方、「物事をポジティブに考えること」が病気の回復に役立つというのも実証されている。
病状が同じレベルの心筋梗塞の患者の場合、「自分は回復が早い」と前向きに考えている人
ほど、本当に回復の度合いが早くなるという。

 こうしたデータは、「人の気持ちの持ちよう次第で、病気を予防したい、克服できる可能
性が異なってくる」ということを示唆する事例である。


 どれほど医療が進歩しても、人それぞれがストレスにさらされ、心の問題を抱えているの
では、健康的な社会を実現することはできない。そのため近年では、「人々が信頼し、支え
合い、協調行動を取ることで、ストレスを減らして前向きな気持ちになれる地域や職場
レベルでの資本=ソーシャルキャピタル」の充実が、解決策の一つになると期待されている。

 ソーシャルキャピタルの正確な定義については複数の説があるが、ここでは、

「コミュニティの構成員が持っている、相互の信頼感や連帯感、困ったときに助け合う互助
意識、ネットワークへの積極的参加などを指す。これらの意識・行動が強くなると、
ソーシャルキャピタルが充実した状態になる」

 としておこう。

 人々は職場や住んでいる地域など、さまざまなコミュニティに所属しているが、居心地が
よかったり悪かったり、いろいろなケースがある。コミュニティにおいて、構成者同士が信頼
できる関係であったり、助け合ったりすることができる場合は、人々は「居心地がよい
コミュニティだ」と感じるだろう。そうした状態は、「ソーシャルキャピタルが充実して
いる」ということができる。

 そして、ソーシャルキャピタルが豊かな地域ほど、住民の死亡率が低い。そのデータが
示されたことから、欧州ではソーシャルキャピタルの概念に注目が集まり、政策レベルでの
対策に取り組み始めた国もある。

 日本でも内閣府の報告書で、ソーシャルキャピタルの高さが、死亡率だけでなく、失業率の
抑制や出生率の維持などに寄与している可能性が示唆されている。この問題の重要性は、健康
の領域のみならず、国や自治体でも認識されつつあるのだ。その結果、やがて、

「人々の健康を維持するためには、医学や栄養学などのバイオサイエンスレベル(ミクロ
視点)の追究だけでは不十分であり、社会科学的(マクロ視点)アプローチも重要である」

 という考え方が主流になっていくだろう。



 ○ソーシャルキャピタルを豊かにするために

 今後、ソーシャルキャピタルの考え方が普及するにしたがって、それを充実させるための
ものや仕組みが次々に開発されていくと思われる。

 たとえば2015年の日本では、世帯類型の中で「単独世帯の比率が最も高い都道府県」が
増えていることが予想される。単独世帯が増加すれば、特に男性の単身者は普段から地域
コミュニティとの関わりが希薄な人が多いので、今後ますます、地域コミュニティから孤立
するケースが増えて、介護サービスに対する需要も高まるだろう。そうした影響に対応する
セーフティネットの一環として、国や地方行政は人々の健康維持のため、地域コミュニティや
社会的ネットワークへの参加など、ソーシャルキャピタルの充実に注力するようになるだろう。

 一方、民間企業は行政の動きを見ながら、そうした変化をビジネスチャンスとして捉え、
新しい市場を創出し、商品を開発していくと予想される。

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【感性価値創造=コトづくり】:
「面白い・やる気になる」という「ヒトのココロ・気持ち」をつなげる
『道具と仕組み』づくり


【信頼できる関係】【相互の信頼感や連帯感】【助け合う互助意識】づくり
【物事をポジティブに考えること】=ヒトとヒトとヒトとの『笑顔つながり』へのお役立ちが
【ソーシャルキャピタルの豊かさ】に結びついていくと確信している。

また、一人暮らしの方々をつなぐ「時間」と「空間」と「仲間」づくりにおいては、
バーチャルではない、『直接つながっている感』へのこだわりを貫きたい。

そこには地域密着の中小企業の役割が重要になっていくコトだろう。


株式会社 白川製作所

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